バモス!映画「ぐらんぶる」はバカ達による全裸だらけの青春物語だった

バモス!

映画を観た方なら叫びたくなるであろうこの言葉。

この言葉に続くのは踊りながら酒を浴びる全裸の男たち・・・。

そして全裸!

 

出演者がほとんど全裸な映画「ぐらんぶる」を観てきました。

原作・アニメ版も好きでしたが、映画も映画で面白かったです!

ということで、今回は映画「ぐらんぶる」の感想です。

映画の概要

あらすじ

青い海、聞こえてくる潮騒、照り付ける陽射し――国内でも珍しい離島にある大学に入った伊織の目標はただひとつ。それは気のあう友人や可愛い女子と<キラキラな大学生活>を送ること。なのに――「何かおかしい」最初に異変を感じたのはオリエンテーションの朝。伊織はなぜか服も記憶もなく大学の講堂の前で目覚めてしまう。やがて同じ境遇に陥った無駄にイケメンなアニメオタク・耕平と出会い、共にある場所にたどり着く。そこは常識が通用しない“無法地帯”、超ぶっ飛んだダイビングサークルだった!狂暴なクーデレいとこ、どシスコンのお姉さま、エロい先輩、はたまた激ケバギャルも!?

映画『ぐらんぶる』公式サイトより引用

 

PV

制作会社・公開年

制作会社はTHEFOOL・映画「ぐらんぶる」製作委員会です。

配給はワーナー・ブラザーズ。

 

公開は2020年8月7日です。

当初は5月29日公開予定でしたが、コロナウイルスにより延期されていました。

 

映画の感想

映画「ぐらんぶる」の評価
面白さ
(4.5)
感動
(1.5)
シリアス
(1.0)
青春
(4.5)
総合評価
(4.0)

原作との相違点は多々あれど

映画「ぐらんぶる」は実写ということもあり、クオリティに心配していましたが、全く心配する必要はない十分なクオリティに仕上がっていました。

大まかな違いとしては以下のようなものがあります。

  • 主人公の相棒・耕平が金髪でない
  • ヒロイン・千紗のツンデレが和らいでいる
  • 主人公・伊織と耕平のサークル入会までの流れ
  • 序盤にループ演出が追加
  • 「バモス」からの踊りがしっかり追加
  • 文化祭で千沙のスカートめくりがない
  • ライセンス講習が沖縄ではない

ストーリーとしては、主人公たちの入学から始まり、サークルへの入会、度々の飲み会、文化祭、ライセンス講習までになり、アニメの1話から最終話までを2時間にまとめた内容になっています。

実写版と原作・アニメ版の違いとしては上記の通り多々ありますが、どれもそれほど雰囲気を壊すようにはなっておらず、むしろ映画として2時間にまとめるのであればこの変更点は悪くないのではないかと思います。

先輩方の筋肉具合もしっかり再現できていますし、ヒロイン達も普通に可愛くて原作の雰囲気を上手く再現できています。

 

大きな変更点としては、漫画やアニメではそんなに尺をとっていなかった、飲んで踊って野球拳の流れがしっかり作りこまれており、歌詞や踊りが定められていることです。

急に踊りだすので何事かと思いましたが、なかなかに面白く歌詞もめちゃくちゃで、「ぐらんぶる」の世界観をより演出出来ているように思います。

 

キャラクターとしては、耕平が金髪でなくなっている点に若干の違和感を覚えましたがすぐに見慣れたのでそれほど気にする点でもないかと思います。

千紗は原作ではツンデレを極めたような性格ですが、映画ではツンデレ具合が若干和らいでいて、可愛らしさの方が強く押し出されているような感じです。

実写版のキャラクターの中でも光っていたのが浜岡梓で、原作の雰囲気を忠実に再現しつつ、現実として違和感のない具合に落とし込んでおり、演出の上手さなのか演技の上手さなのかはわかりませんが、とにかく最も綺麗に実写化できているキャラクターだと思いました。

 

パロディを挟むセンスが光る

実際に観て笑ってほしいので多くは語りませんが、この映画に挟んで大丈夫なのかというようなパロディをちょこちょこ挟んできます。

全裸と酒を前面に押し出した作品に、他の綺麗な作品を巻き込んで怒られるのではと思うような演出がちらほらあります。

 

例でいえば、序盤になぜか大学で全裸で起床する日々を送っている伊織と耕平が、まるでループしているかのように感じつつ、自分たちが大学で全裸な理由を特定していくのですが、そのシーンで「君の名は」のパロディを行います。

全裸の男二人がまるで「君の名は」のようなセリフを言い、似たようなカットで映る演出は映画館でも普通に受けており、笑い声が漏れていました。

このように多作品のパロディを挟んでくるセンスが光っています。

 

中盤からの怒涛の笑いラッシュ

映画序盤は酔いつぶれる主人公・伊織がまるでループしてるかの演出で、同じようなシーンが続くうえに、お客さんもまだよく掴めていないので若干滑っていましたが、中盤以降、お客さんも色々理解した後は笑いラッシュは流石「ぐらんぶる」の一言に尽きます。

原作でも笑いをもたらした、ライセンス取得のためにハンドサインを覚えているか試すシーンでは、映画館なのに笑いがこぼれるほど受けており、私自身も笑いを声に出さないようにするのに必死でした。

笑いどころがしっかりと用意されているのは流石です。

 

ダイビングシーン多め!

「ぐらんぶる」といえば、ダイビング漫画なのにダイビングシーンないじゃん!でお馴染みですが、結構な頻度でダイビングシーンが入っており、原作やアニメよりもダイビングが行われています。

酒を飲んで踊り狂って全裸になるのは原作通りですが、そこにダイビングの要素が少し足されており、青春の様が良く描かれています。

ダイビングが入ったからと言ってストーリーに悪影響を与えているわけでもなく、笑いと笑いの間の箸休め的要素としてダイビングが使われているので、むしろこれぐらいは入って良いのではと思いました。

 

映画の締めもしっかりとダイビングシーンが使われています。

伊織と耕平の悪だくみからのダイビング、笑い、バモスで締められます。

終盤10分は映画「ぐらんぶる」をぎゅっと凝縮したような内容になっており、楽しく観ることができるのと同時にこれからも彼ら彼女らの青春の日々は続くと思わせつつ、キャラクター達も皆登場させながら、エンディングに突入していくという綺麗な流れはお見事です。

 

全体的に駆け足

ストーリーが全体的に駆け足気味なのは否めません。

サークル勧誘シーンがカットされていたり、サークル入会後すぐダイビングの話を行い、資金獲得という名目で文化祭編に突入し、文化祭が終わったと思ったらすぐライセンス講習編が始まります。

各編の間の面白いシーンや小ネタはことごとくカットされており、文化祭編ではミスコンミスターコンがほとんどで他はカット、ライセンス講習編では沖縄が丸ごとカットと、仕方ないにしても面白いシーンが削られたのは残念でした。

 

カットが多いのはネガティブな感想にも思えますが、その分テンポが良いというポジティブな要素も持っています。

カットされたストーリーが多い分、面白いところや話の本筋をポンポン要領よく観ることができるため、映画を通して飽きる、だれるシーンがありません。

映画の間ずっと楽しく観られました。

 

全編通してほぼ全裸問題

「ぐらんぶる」なので当たり前ではあるのですが、映画なのにキャラクターたちの全裸のシーンがやたらと多いです。

映画が始まってすぐ全裸、そこから数十分だいたい全裸、飲み会が始まると全裸、愛菜・通称ケバ子が加入した直後も全裸。

基本的に全編を通して全裸ばかり出てきます。

 

大事なところは植物で隠したり、手で隠したりと上手く隠していますが、丸出しでモザイクだけかけられたシーンもあり、「ぐらんぶる」としては正しいですが、映画としてはどうなのかと思うような演出が多々あります。

私自身は面白ければ何でもOKなタイプの人間なのでこのようなめちゃくちゃな演出もウェルカムです。

 

酒・酒・酒、でもスピリタスは出ない!

やはり「ぐらんぶる」といえば、全裸・酒・ちょっとH・ちょっとダイビングみたいな要素で構成された作品ですので、もちろん映画版にも酒が登場します。

映画版ではアニメ版と同じく、酒を浴びるように飲むという演出上、大学1年生で入学したばかりの伊織・耕平・千紗が20歳というめちゃくちゃな設定になっています。

 

映画版では、スピリタスが出てきません!

ミネラルウォーター風の液体を着火するシーンはあるので、スピリタス自体は登場しているのですが、原作のように酒の名前がたくさん登場しません。

基本的にはあらゆる酒を「酒」という名称にまとめています。

 

映画版でも、文化祭編で千紗が酔って暴走したり、前述のように透明な酒を着火したりと酒を使った演出は多々あります。

なので、「ぐらんぶる」といえば酒だ!というイメージの方々も十分楽しめるようにはなっていますので、スピリタスの登場頻度は少ないですが楽しめるかと思います。

 

まとめ

映画「ぐらんぶる」は青春ストーリーです。

ただ、全裸と酒にまみれているだけです。

 

キャラクターは皆原作と近く、原作のイメージを損なわないレベルになっていますし、そのうえで現実にいてもおかしくないように、コスプレ間が出ないようになっています。

ストーリーも映画に合わせた改変はありますが、原作をないがしろにしたものではありませんし、むしろ原作リスペクトが見て取れるほど綺麗にできています。

 

笑いあり、全裸あり、酒あり、踊りありの青春ストーリー、映画「ぐらんぶる」、ぜひ劇場でご覧ください。